アルメック
当院はアルコール依存症の外来・入院治療にとどまらず、AA(Alcoholics Anonymous)・断酒会・マック・ダルク・駒木野懇談会などの当事者団体、行政、保健所、医療機関との連携を強化し、アルコール医療を担う地域の中核病院としてアルコール医療の底上げならびに精神保健の向上を目指しています。
アルコール治療の特徴としては、医師や関係部署担当者と連携しながら、アルメック(アルコール担当部門)にいる専門スタッフが、入院前から入院治療、リハビリ、回復期までを継続的に一貫して関わるところにあります。このような体制を作ることで切れ目のないかかわりができ、相談のしやすさや早期の対応が可能となり、ご本人やご家族の治療と回復を支えられると考えています。入院中はアルコール専門スタッフ(看護師、精神保健福祉士)と多職種で構成されるサポートスタッフで関わります。またアルコールデイケアやご家族を含めたご利用者向けに家族相談や教育プログラムの提供を行っています。地域に向けては家族教室や講演会など予防・啓発活動にも力を入れています。また企業への節酒教育なども行っています。
アルコールには依存性があり、習慣的にお酒を飲み続けることで誰もがアルコール依存症になる可能性があります。アルコール依存症になると飲酒をコントロールすることが困難になり、そしてお酒の問題にうすうす気づいていても周囲に助けを求めることなく進行していきます。アルコール依存症の回復には、専門治療と自助グループへの参加が大切になります。
お酒がなかなか止められない、アルコールの専門医療を受けたい、家族としてどのように対応したら良いかわからない、アルコール専門治療につなげたいけど本人が望まない等アルコール関連のことでお困りの方々の治療と回復に寄与していきたいと思っております。
まずは電話でのお問い合わせをお待ちしております。
2021年12月
医療法人財団青溪会駒木野病院 アルメック
玉城 久江
アルコール医療について
当院のアルコール医療は、依存症患者様の断酒教育(継続)に重点を置き、ノウハウを活かした独自のプログラムで断酒と再発予防をお手伝いします。
治療内容は、「外来診療・リハビリテーション」、「入院診療・リハビリテーション(入院ARP:アルコールリハビリテーションプログラム)」を提供しています。
断酒教育(継続)では、自主的で定期的な外来通院・抗酒剤・自助グループ参加が三本柱といわれています。そのため、外来通院者および入院者が、これらについての理解、動機付け、行動化ができるようなプログラムを提供しています。
また、アルコール問題でお困りのご家族の方が参加できるプログラム、更に当事者、ご家族に限らず、飲酒に関連したことでお困りの一般の方を対象としたプログラムも設定しています。
2021.9より依存症専門医療機関(アルコール健康障害)として指定を受けました。
外来について
- 診療日
- 火曜・土曜
- 受付時間
- 8:30~12:00
- 診療時間
- 9:00~12:30
※初診は月曜~土曜の毎日、予約制でお受けしております。
※アルコールリハビリテーションデイケアも行っております。ご利用をご希望の方はお問合せ下さい。
アルコール専門外来では医師4名が対応いたします。
外来診療では、ご本人・ご家族で抱え込まず経験者とともに回復していけるよう、グループワークなどで気持ちを理解し励ましあうことができます。
ご家族に対しても支えあいの経験を分かち合う家族会やアルコール依存症について学んでいただく講習会などを開催しております。