インターネット・ゲーム依存
ゲーム障害
昨今のインターネットを利用した電子機器の普及で、パソコン、スマホ、ゲームの使い過ぎによる健康被害が注目されています。
2019年には世界保健機構(WHO)によりゲーム障害という病名が正式に認められました。
ゲーム障害はインターネットを介したゲームに没頭し、学校、仕事、大切な人間関係がおろそかになります。
はじめに寝坊や遅刻など生活リズムの乱れがみられるようになり、徐々に欠席や欠勤、引きこもりとなります。
気持ちの落ち込み、イライラ、食欲低下、頭痛など心と体に様々な影響が現れます。
症状
- コントロール困難
決められた時間のルールなどが守れなくなります - 優先順位の逆転
学校、仕事、大切な人間関係よりもゲームが最優先となります - フィードバックの消失
様々な問題が起こっても軌道修正が効かなくなります - 耐性
ゲームに費やす時間が段々と長くなります - 離脱症状
ゲームができない状況になると、イライラや不安が現れ、時に暴言、暴力、物を壊すこともあります - 逃避的使用
否定的な気分から逃れるためにさらにゲームに没頭します - 嘘をつく
隠れてゲームをしたり、家族に内緒でゲームに課金したりするようになります - 身体症状
睡眠リズムの乱れ、食欲低下、集中力の低下、頭痛、腰痛
治療
14歳以上(中学3年生)で当院に継続的に通院可能な患者様を対象にしております。
初診は完全予約制となっておりますので、受診にはご予約が必要となります。
1まずは医師の診察で、心と体の状態を確認します。
2次に心理検査や身体検査を受けて頂きます。
3うつ状態、注意欠如多動性障害、不眠症などの合併症がある場合は、その治療を行います。
4個々の目標を立て、現在の生活から抜け出す手立てを共に考えていきます。
外来治療
デイケアにてゲーム依存専門プログラムを利用することができます。
入院治療
外来治療では難しい場合には、入院治療をお勧めすることもあります。
相談会
また、「どんな病気なのか?」「誰かにまずは話を聞いてほしい」「本人にはまだその気がない・連れていけない」など、ご家族が困っている場合には下記相談会を実施しています。
オンライン講演会
インターネット・ゲーム依存症についての特別講演会の動画となります。
本講演では、依存症という病気の理解、子ども達を取り巻く環境、家族や支援者の関わり方について概説します。
是非ご視聴ください。