後期研修医(専攻医)
駒木野病院 精神科専門医研修プログラム
1.専門修プログラムの理念(全プログラム共通項目)
精神科領域専門医制度は、精神医学および精神科医療の進歩に応じて、精神科医の態度・技能・知識を高め、すぐれた精神科専門医を育成し、生涯にわたる相互研鑽を図ることにより精神科医療、精神保健の向上と社会福祉に貢献し、もって国民の信頼にこたえることを理念とする。
2.使命(全プログラム共通項目)
患者の人権を尊重し、精神・身体・社会・倫理の各面を総合的に考慮して診断・治療する態度を養し、近接領域の診療科や医療スタッフと協力して、国民に良質で安全で安心できる精神医療を提供することを使命とする。
3. 専門研修プログラムの特徴
民間精神科病院が基幹施設である本プログラムは、我が国の精神科病床のほとんどが民間精神科病院であるという現実に即し、地域社会に根ざした臨床実践的な内容のプログラムを目指している。
駒木野病院は、昭和56年の開設以来、地域の精神科医療を実践してきた民間病院である。総病床数は9病棟447床で、精神科救急病棟91床精神科急性期治療病棟40床、精神科一般病棟283床、児童精神病棟33床で構成されている。
精神科救急病棟では、急性期治療が必要な患者に加え、措置入院や応急入院の受け入れといった救急医療の対応を行っている。精神科一般病棟では亜急性期・慢性期の治療を多職種で取り組んでいる。精神科回復期病棟では、積極的に長期入院患者の退院支援に力を入れている。治療オプションとしては、一般的な薬物療法や精神療法のみならず、難治性統合失調症に対する治療薬であるクロザリル使用の認可を受けているほか、集団精神療法(プログラム)や修正型電気痙攣療法も多数行っている。
この地域の中核的な精神科病院として長い年月の中で培われてきた精神科医としての基本的な倫理性や患者への思い、疾病に対する学問的な態度などを知ることができる。また、二ューケースの検討会を毎週月曜に、第3月曜の医局会の後には勉強会を行い、きめ細やかな指導を受けることができる。急性期から慢性期、児童から老年期、任意入院から措置入院など3年間のプログラムの中で都市型の急性期治療に特化した大泉病院、都外にあり急性期治療病棟や認知症専門病棟を有するつつじメンタルホスピタル、総合病院である慶應義塾大学病院をローテートすることによって多彩な症例を経験することができる。また幅広い地域社会の中での実践活動をおこなっており、社会で生活する精神障害者をどのように支えるのかといった、これからの我が国に求められる社会福祉、地域医療の現場を実際に体験することができる。
駒木野病院精神科専門医研修プログラム 研修ローテーションパターン(例)
問い合わせ先
TEL : 042-663-2222
MAIL : jinji[at]komagino.jp
メールアドレスは[at]を@に変えてお送りください。