第26回 東京精神科病院協会学会
平成23年10月18日(火) 中野サンプラザ
主催:社団法人 東京精神科病院協会
座長:田代 芳郎(東京足立病院 院長)
駒木野病院におけるICT活動報告
看護師 斎藤 志津子
今回、駒木野病院で行ってきた感染対策についてICTの活動を中心に発表を行いました。感染対策活動に長く携わらせていただきましたが、当院での活動を外部で発表することは初めての機会だったため大変緊張しました。発表後に、活動の詳細を尋ねてこられた参加者の方が居たりと、精神科病院における感染対策について多くの方に伝える良い機会になったのではないかと思いました。また、発表の準備を進めていく中で、今後の課題等も確認することができました。この機会を活かして今後もより安全な医療を提供できるよう感染対策を充実させていきたいと思います。
座長:山田 香代子(大泉病院 臨床心理士)
ARP入院治療によるアルコール依存症の心理的変化についての検討
臨床心理士 澁木 尚子
アルコール依存症の治療において入院とはどのような意義があるのでしょうか。このことを再考しARPをよりよいものにしたいと考えて研究を行いました。アルコール依存症は「否認の病」だと言われています。やはりそのとおり研究結果には強力な病理否認の存在が表れていましたが、しかし同時に、病理を巡る激しい気持ちの葛藤が体験されていることも示されていました。2ヵ月の入院を通して、患者様は、葛藤にもがきながら絶えず自分自身を見直す作業を行っているのだと思います。ここに回復の一歩があるのだと感じます。この回復の過程を、多職種がチームとなって支えることが当院のARPの醍醐味だと、今回の研究発表を通じて再認識しました。
座長:近藤 政子(東京海道病院 作業療法士)
精神療養病棟における作業療法の展開について
作業療法士 高野 なつき
北3病棟では一昨年5月より、作業療法士が専従で病棟内にて、体操・カラオケ・棟外自由OTとほぼ同じ内容の活動を展開させていただくようになり、その活動内容を今回発表させていただきました。質疑応答の時間中のみならず、発表後も質問をたくさんいただきました。その反響の大きさに驚くと同時に、活動内容が外からどう見られているのかを知る貴重な機会となりました。なかなか活動内容を客観的に振返る機会はないので、よい体験を積むことができました。発表させていただくにあたり、看護部や事務部の皆様にご尽力いただき、この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。この発表を業務に活かしていけるよう努めたいと思います。