月刊SSKしんぶん VOL.44
SSK活動報告(7月)
暑中お見舞い申し上げます。
梅雨が明けて暑い夏の日差しが身に応えます。SSKでは新しく訪問看護ステーション天馬とのやり取りが加わり訪問看護指示書の
処理が大幅に増えました。夏のあいさつ回りも経営企画室の二瓶室長中心に行うことになりました。SSKの二人も加わり事務部門の
男性陣や看護部、ソーシャルワーカー室の方々と一緒に予定の訪問先を回りきることができました。今までとは違ったペアが組まれ
他の人の仕事や役割を知る良い機会にもなりました。今月の活動報告は以下のようでした。
<地域連携>
15日(火):出張相談介護者セミナー(退院支援、地域生活についての講演とグループ討議)
17日(木):医師相談:田Dr
24日(木):病院見学会(アルコール治療の紹介含む)8名参加
29日(火):府中市、日の出町の小中学校養護教諭の先生等の合同見学研修会(児童精神科中心)32名参加
28日(土):地域の先駆的な活動を展開しているはらから福祉会の活動開始35周年、法人設立15周年祝賀会がありました。
<本人・家族支援>
5日(土):うつ病講座②28名参加:田Dr、12日(土)ファミリープログラム③
19日(土):友遊会「昔話を聞く会」子どもたちも参加してくれました。語り部の方が手品や手遊びも披露してくださり楽しみが増えました。
26日(土):サポートグループ
このほかPSWと一緒に特別養護老人ホーム、小規模多機能事業所、高齢者住宅などの見学に行きました。また今月からは二瓶経営企画室長を委員長として「こまぎのフェスティバル」の実行委員会も始まり、9月28日(日)の開催に向けてパワフルに準備中です。
退院支援委員会活動報告会「退院支援って何するの!?~見方が変わればチャンスが広がる~」報告
7/17に実施した退院支援委員会の活動報告会「退院支援って何するの!?~見方が変わればチャンスが広がる~」は大変充実した内容でした。参加者は少なめだったため、ここで改めて簡単に報告させて頂きます。
【退院支援委員会の活動報告】…SSKより
退院支援委員会はH14年に始まり、現在はH20年度診療報酬改正で開始した「地域移行実施加算」の条件(5年以上入院者の5%以上の人を地域に退院させること)クリアを中心に、長期の方の退院支援を目指しています。(今年の精神保健福祉法改正に伴い、「退院支援委員会」の名称は「医療保護入院者の退院支援委員会」と紛らわしいため、名称変更を検討しています。)
年1回の在院者の全員調査、毎月の委員会・学習会実施、職員の退院支援に関する研修、退院支援のプロジェクトチーム結成、都事業含め院外スタッフとの連携、退院準備プログラムてくてくの実施などの活動を行っています。退院準備プログラムてくてくは2/3が終了(7/17時点)し、病棟および多職種の皆さんの関わりのおかげで目に見える変化が参加者に表れています。残り8月一杯、引き続きご協力お願いします。
【長期入院を経て退院した人の歩みと今】…SSKより
10年以上の入院から、4年近い退院支援を経て退院された方の支援の経過と、現在のその人らしく楽しんで生活している様子を報告しました。
「目標や期待通りの効果にこだわらず、今できていることを認め活かし、目標・方法をその方と一緒に考え続けることが重要」であること、退院支援・その人らしい人生を応援することの素晴らしさを再認識しました。
【知的障害を持つ人への支援を通して】…PSW科古明地係長
当院ご入院中の方の8%に知的障がいを抱えた方がおられるデータがあります。知的障がいを抱える方には、精神障がいを抱える方への支援とは違う支援が必要です。「できないことをできるように」ではなく「できることを見つけできないことは支援する」という医療モデルから生活モデルへの視点の変化が必要です。
より細やかな評価や配慮が必要となるので、試案として古明地科長より、精神病院にご入院中の知的障がいを抱える方用のアセスメントシートについて報告頂きました。
【見方が変わればチャンスが広がる~みんなで考えてみよう~】…E4病棟今井師長
モデルケースを通じて、どこから退院支援をはじめるか、支援の方向性、当院プログラムや地域の社会資源を使うときの考え方などを検討・解説頂きました。看護の支援のポイントは「よりそうこと」を通じて本人の自信を高める事、また急性期の退院支援では早期の退院前訪問・家族への支援が重要という内容でした。
詳しく知りたい方はSSKで資料をご用意できますのでお声かけください。
イベント広場(8月予定)
●1日(金)いっぽの会茶話会(レディースディ)
●9日(土)ファミリープログラム④
●15日(金)いっぽの会茶話会
◆15日(金)多摩在宅支援センター円事例検討会
●20日(水)多摩療育園職員研修(病院見学会・意見交換会)
◆20日(水)17時30分~キャラバン隊
◆29日(金)第5回アルコール治療を考える会「アルコール依存症に対する駒木野病院での新たな取り組み」の演題で田Drが発表されます。
8/20からファミリープログラムの今年度第2クールのエントリーが開始します♪
ご家族へのご案内よろしくおねがいします!
≪イベント表示:◆院外 ●院内 ★その他≫
小規模多機能ってどんなとこ?
介護保険には、居宅サービス、地域密着型サービス、施設サービスがありますが、小規模多機能型居宅介護は地域密着型サービスです。
八王子市内には現在5か所あります。「風のアルバム(下恩方)」「カーロガーデン桜(大塚)」「丘の上倶楽部(七国)」「ニチイケアセンター八王子館町(館町)」「小規模多機能 快杜(元八王子)」です。認知症になっても介護が必要になっても一人暮らしになったりしても、できるだけ住み慣れた地域で暮らし続けることが出来るようにするためのサービスで、24時間365日のサービス提供をおこないます。
サービスの内容は、訪問あり、通所あり、宿泊あり(基本は短期)で、食事・入浴・介護や様々な支援が提供されます。これらのサービスを必要に応じてうまく組み合わせ(組み換え・変更も可能)ながら利用者の生活を支えます。
これからの高齢者の生活を支える力強い味方といわれています。各市町村に少しづつ広がっているサービスです。
発行:サービスステーション駒木野