月刊SSKしんぶん VOL.59
SSK活動報告(12月)
あけましておめでとうございます。
今年の冬は今のところ暖冬、高尾も梅の花がちらほら咲いています。
道路沿いのお宅に咲いた日本水仙やろうばいの花もよい香りです。身近な自然の変化を感じながら今年も元気にいきたいと思います。12月は恒例のあいさつまわり、経営企画室二瓶さんを中心にSSK,事務、PSW,看護、アルメックの職員で140ヶ所余りの関係機関にお伺いし、貴重なご意見や情報をいただきました。
【地域連携】
9日(水)「精華」職員研修(今井Ns)
11日(木)あきる野市包括支援センター主催のケアマネ研修で報告(古明地PSW,山口)
24日(木)病院見学会
28日(月)包括医師相談(森山Dr)、CAPS関連の連絡会、八王子高齢者救急医療体制広域連絡会(八高連)、八王子西部在宅医療・介護研究会、認知症疾患医療センター主催研修会、立川市の障害者週間の催しである立川麦の会主催の障害年金相談会などにSSKスタッフやPSW等の病院職員が参加しています。
【本人・家族支援】
4日(金)・18日(金)いっぽの会茶話会
12日(土)ファミリープログラム③
【その他】
退院支援委員会関連では、17日(木)職員向け研修開催。市役所の出前講座を利用して生活自立支援課の遠藤治雄氏に来ていただき「生活保護」や「生活困窮者支援法」について勉強、制度の仕組みや理念、現場のことをとても分かり易くお話いただき、参加者一同大いに納得大いに満足の研修でした。
退院準備プログラムてくてく第2クール終了しました!
10/1より開始した「退院準備プログラムてくてく」は、院内の皆様のご協力のもと、12/24に全14回の日程が終了しました。
今回のクールは各病棟から7名のみなさんにご参加いただき、お一人お一人のがんばりと、病棟の皆様の様々な支えのおかげで、無事最終回を迎えることができました。最終回は恒例の退院支援委員会委員長の中村先生にお越しいただき、あたたかい雰囲気のもと修了証書授与式を行いました。回を重ねるたびに活き活きと自分らしさを発揮される方、毎回予習・復習をされていた方、しんどい時期も色々な人に支えらえてなんとか最後まで参加できた方、なかなか言えなかった思いを皆の前で語れるようになった方、今回も参加された皆さんが変化していく様子に、スタッフもたくさん元気をいただけました。
そしてそのような参加者のよい変化があらわれたのは、ご本人の頑張りと、主治医をはじめ担当スタッフ・病棟の皆様のさまざまな関わり・応援のおかげです。年間2クール開催となり、多くの方にプログラムを体験していただけた反面、病棟スタッフのみなさまのご負担も大きかったかと思います。皆様本当にありがとうございました。
一方、ご参加いただいた皆様にとっては、この3か月間は単なるきっかけで、おひとりおひとりが、退院して、安心して豊かな地域生活を営めるようになることが本当の目的です。今後もてくてくスタッフをはじめ、退院支援委員会、個別退院支援チームも、病棟の皆様と連携して今後の支援をサポートさせていただきます。
そして「てくてく」は来年度の実施に向け、院内のニーズも鑑み、よりよい形で支援を提供できるように検討を行います。今後ともよろしくお願いします。
イベント広場(1月予定)
●9日(土)ファミリープログラム④
●15日(金)13:30~いっぽの会茶話会
●16日(土)友遊会(新年会)
◆「うつ病について知っていただきたいこと」
19:00~東京都精神科医療地域連携事業(西多摩圏域)あきる野市秋川きららホール
◆21日(木)13:30~「精神障がい者が働き続けるために」 わかくさ家族の会主催講演会(八王子市クリエイトホール)
●23日(土)13:30~サポートグループ
◆23日(土)14:00~「若年性認知症と言われた日から」日野市社協主催(日野市東部会館)
●27日(水)15:00~病院見学会
◆28日(金)19:00~「こころの病を持つ方への在宅支援」府中精神保健福祉会主催講演会(府中グリーンプラザ)
◆29日(金)13:30~「抱えず、つながり、向き合い方法~精神障害を持つ方への支援~」八王子市保健所主催講演会(八王子市保健所)
◆その他、地域で行われる講演会等の詳しい案内はSSKオープンルーム前等に掲示または配布中です。のぞいてみて下さい。
≪イベント表示:◆院外 ●院内 ★その他≫
SSKの学会発表報告
今年度SSKでは、11/6・7日本病院地域精神医学会(病地学会)と、12/3~5精神障害者リハビリテーション学会(精リハ学会)で退院支援に関連した発表を行いました。
当院の退院支援の流れ、退院支援委員会について、そして個別退院支援チームと、退院準備プログラムてくてくについての報告です。駒木野病院が平成14年から退院支援委員会をつくったこと、当時から地域のニーズに応えるために病院全体で退院支援に取り組んだ事、多くの病院職員が退院支援に積極的になることを目指し、担当看護をはじめとした病棟チームが退院支援に取り組んできたこと、その中で、「どんなに生活のしずらさがあっても、地域で生活するのが当たり前だ」という文化・風土が広がっていったことなど、当院が大切にしてきた思いを多くの方にお伝えすることができました。いずれの学会でも、当院の取り組みは驚きと関心をもって迎えられました。
改めて、当院が大切にしてきた、ご本人・ご家族や地域のニーズに柔軟に応えていくことの重要性や、当院の培ってきた文化・風土の価値を再確認することができました。